最近、企業が特定の消費者にサンプルを提供してモニターしてもらい、その感想をブログで発信してもらう“口コミマーケティング”が盛んに行われています。企業は消費者の声をダイレクトに聞くことができ、消費者も商品やサービスを利用できるので、Win-Winの関係がうまくいっているようです。
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その口コミマーケティングの中で、アライドアーキテクツが運営するソーシャルメディアマーケティングモール「モニプラ」で、1300人のユーザーの投票により、出展企業400社の中から「モニプラ ファンサイト?オブ?イヤー」が決定されました。
金賞に輝いたのはシャレコスキンケア。どうしてこの会社がモニターの心をつかんだのか、今回はその魅力に迫ります。
シャレコスキンケアは、「お肌のトラブルを軽減?解消し、真の「美肌」を追求する化粧品を扱っている」という会社です。同じようにすばらしい商品を提供している化粧品会社はたくさんあるのですが、その中でここが選ばれたのは、お客さまへの接し方の違いだと思います。
普通、モニターに当選すると、商品と一緒にお礼の手紙が付いてきます。ほとんどが印刷された手紙ですが、中には手書きの手紙もあり、そういうものをもらうとすごくうれしいですよね。
シャレコスキンケアでは、必ず1人1人に手書きの手紙をつけるのです。しかもそれだけではありません。最後に「これからもずっとずっと素敵な●●(その人の名前が入る)姫でいてくださいね」とつづっているのです。
これが女心をくすぐらないわけがありません。なぜなら、女性はみんな根底にお姫さま願望を持っていて、特別扱いをされるのが大好きなのです。中には、「今まで姫なんて言われたことないわ?」という人もいるので、そういった方にとってはまるで白馬の王子さまが現れたようですよね(笑)。
また、商品の紹介方法もユニークです。例えばクリーム1つにしても、「乾燥肌で悩んでる人へ」だけでなく、「年賀状見せてくださ??い! 抽選でSPクリーム差し上げます」と書くなどして、「どうして年賀状と乾燥が関係あるの? でも、面白そう」などとモニターの遊び心をくすぐるのです。しかもその都度、題目を変えて、さまざまな角度からシャレコスキンケアの良さをアピールします。
●簡単なことを、簡単ではないくらいまでやり続ける
シャレコスキンケア、モニプラ担当の大野幸一さんによると、「みんながどうやったら楽しくなるか?」ということを常に考えているそうです。寝ている時以外はトイレにいても、「何を、どうすれば、あの人に喜んでもらえるのかなあ?」「この先、どれだけの人に喜んでもらえるのかなあ?」「今、どうしたら良いだろう?」など、毎日、頭の中がぐるぐる回っているそうです。
そして、手紙の件もそうなのですが、誰でもできるような簡単なことを、簡単ではないくらいまでやり続けるそうです。
考えてもみてください! 1回のモニター当選者数が101人という中、1人1人に手紙を書くなんてすごく大変ですよね。しかも、モニターがアップしたブログに目を通して、コメントまで残しているのです。なかなかそこまではできません。
また彼は、YouTubeで自分の動画を配信しています。私も同じくYouTubeで配信しているので分かりますが、どんな人か分かって、お客さまも安心しますよね。最近ではTwitterも利用して、お客さまとの距離をもっと縮めているようです。
大野さんは「初心忘るるべからず」を自分自身との約束にしており、「どんな人でも、同じ対応?同じものをお渡しするのをモットー」にしているそうです。“One to Oneマーケティング”を目標にして、どんなに時代や仕事の質が変わったとしても、人間の心が物事を動かしていることを忘れないようにしているそうです。
こんな風に、お客さま1人1人への思いやりが積み重なって、今回の金賞につながったのでしょう。だからこそ、応援メールやファンレターもいっぱい来るそうです。大野さん自身の行動が、そういうファンを生み出しているのですね。(山田美帆)
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引用元:三國志 専門サイト
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